TVまとめ 『未来世紀ジパング』 池上彰SP② いま世界一沸騰する国「アゼルバイジャン」

どうも、かば式です。

『未来世紀ジパング池上彰SP② いま世界一沸騰する国「アゼルバイジャン」をまとめてみました。

導入

 国家:1991年 旧ソ連から独立
 人口:950万人
 宗教:イスラム教シーア派
 由来:アゼル=火、バイジャン=国。火の国という意味。

  • 町並みはヨーロッパのよう。国民の9割がイスラム教徒だが開放的な雰囲気。女性の服装も自由。
経済
  • 「カザール・アイランド・プロジェクト」が進行中。78の人工島に100万人が居住する巨大都市を建設しようというもの。総事業費は11兆円。世界でも類を見ない計画。
  • 189階建て、高さ1000メートルを超えるアゼルバイジャンタワーをシンボルとして建築予定。ドバイのプルジュ・ハリファを超える規模。完成予定は2030年。各国から投資が続々と集まっている。
  • アゼルバイジャンは、ここ数年で急成長。これからも成長が見込める。by 現地の不動産王
  • 欧米の資本が流入が急速に進んでいる。

 正解の高級ブランドが続々と首都バクーに出店している。
 世界最大のケンタッキーフライドチキンがある。(広さ1600㎡ 300席)
 フェラーリ 1号店をオープン。アゼルバイジャン限定モデル 6200万円がすでに2台売れている。

  • 銀行の預金金利が20%を超えている。金利分だけで車を購入したという人も。
  • イルハム・アリエル大統領は親日家とのこと。有効の証として日本庭園がアゼルバイジャンにある。
  • 海外からアゼルバイジャンへの直接投資額が2013年 6900億円にも及ぶ。(2009年と比較して倍以上の投資)
資源
  • 首都バクーのバクー油田はかつて豊富な石油で栄華を極めた。(世界の半分以上の石油を産出)その資源は第2次世界大戦の際にヒトラーにも狙われたほど注目を集めていた。1960年代より石油の産出量が減少し石油産業が急速に衰退、町もさびれた。
  • ソ連から独立後、欧米の技術が入ってきて海底油田の開発に成功。再び石油資源の国として復活した。
  • 30年間苦しんだ皮膚病、100メートルも歩けないほどの腰痛も回復するという様々な原油のお風呂がナフタラン地方で産出されている。
  • バクーから100キロ沖合いに油田ターミナルがあり、そこからさらに沖合いに行ったところにカスピ海最大の海底油田がある。運営はイギリスBP。とれる原油は品質が圧倒的に高く黒い金といわれている。(他の地域よりも高値で取引される。)毎日74億円もの原油を産出している。
  • カスピ海の油田は今後100年は安泰だといわれている。
  • カスピ海の原油を精製し輸出する巨大ターミナルがある。伊藤忠商事も20年前からカスピ海の油田事業に参入している。20年前と比べて規模が1.5倍程度になっており、まだまだ成長が見込めるとのこと。
  • 油田事業のもうひとつの生命線は、トルコのジェイハンまで続く1700キロパイプライン。(BTCパイプライン)このパイプラインでヨーロッパへの大量輸送を実現可能となった。
  • カスピ海が湖となるのか海となるのかで周辺国の利害関係が以下の通り異なり、カスピ海が海なのか湖なのか論争が続いている。

 海の場合=沿岸国に石油・ガス採掘権がある。
 湖の場合=周辺国で資源を分け合う。

紛争
  • アルメニアとナルゴノ・カラバフを巡って紛争が発生している。
  • 首都バクーの一等地の一角に開発から取り残されている地域には紛争の避難民が住んでいる。その生活環境は劣悪。
  • 日本人医師金井さんが年に1度避難民に目の検診を行っている。金井さんは4000本以上のメガネを寄付している。こうした活動が評価され難民活動のノーベル賞と言われているナンセン難民賞を日本人として初めて受賞。その活動はアゼルバイジャンでも大きくとりあげられている。
未来予測『ヨーロッパと太いパイプ』

 ヨーロッパの一部となるバクーからイタリアの天然ガスパイプラインの建築。
 2015年 ヨーロッパ競技大会 開催
 2016年 F1グランプリ 開催
 アトレティコマドリードのスポンサーにアゼルバイジャンがスポンサーに。

  • 日本との関係はまだ草の根活動の段階だが、草の根活動を通じてアゼルバイジャンと日本のパイプを太くしていけばよい。
かば式気づき
  • 普通預金で年率20%以上のリターンとは恐るべし。アゼルバイジャン投信や債券に投資すれば結構なリターンがありそう。もちろんリスクはいろいろとあるでしょうが。日本からの投資が難しいようであれば、投資代行とか一定の需要ありそうね。
  • 海底油田のような海洋資源は海洋国家である我が日本にもあるはず。国家に劇的な富をもたらす海洋資源発掘に国はもっと力を入れてほしい。
  • 富の再配分は永遠の課題。海洋資源で潤うのは一部の富裕層なのが現状。