Oracle Database as a Service にあこがれるゥ!

どうも、熟成牛が食べたくてたまらない気分のかば式です。


Oracle OpenWorld 2014がサンフランシスコで開催されているようです。

SaaS、PaaS、IaaSを統合された基盤でAmazonGoogleMicrosoftと同等の価格で提供することがクラウド戦略の柱とのことです。

なんでも提供できることを最大の売りにするということは、単体の局地戦では先行企業にはとても適いませんということを示しているようにしか見えなくて、器用貧乏感がぷんぷん匂いします。
どこかの局地戦で圧勝できるサービスがあったその上で、なんでも提供できることを売りにした方が良いと思うんですがねえ。

われわれのSaaSの競合はプラットフォームを持っていないのだ。セールスフォース・ドットコムはForce.comを持っているが、それはスタンダードには基づかないプロプライエタリなものだ。

なんて言ってんのも、Oracle CRM On Demandが局地戦でSalesforceに圧敗した負け惜しみにしか聞こえません。

じゃあ、「Oracleが局地戦で圧勝できるサービスってあんのか?」というと、やっぱりデータベースでしょ。餅は餅屋、DBはDB屋です。
Oracleがデータベース分野にもっともっとリソースを集中すれば、他を圧倒するデータベースが開発できると思うんですよね。何といってもOracleの生業、DNAが宿っている事業なんですもの。「全世界のデータは全てOracleのデータベースに格納します。」ぐらいなことをビジョンとして掲げてもらいたいもんです。

そんなことを思いながら気になったサービスがひとつありました。
Oracle Database as a Service
で、次のような特色を備えているようです。

最新のOracleDatabase機能を簡単に導入可能。
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  • データの自動圧縮
  • データの自動暗号化
  • ビッグデータ用のインメモリデータベース

管理が簡単。
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  • 自動プロビジョニング
  • 自動バックアップ&リカバリ
  • 自動パッチ&アップグレード
  • 自動RACプロビジョニング

これが全部自動で適用される、もしくはボタンひとつで設定できるなんてことが本当ならOracle Database as a Serviceはすごい。
エンタープライズ分野のDB設計が劇的に楽になりそうです。DB管理者はやることないでしょ。
まさに、Oracle Database as a Serviceをきちんと育てることができれば、Oracleは局地戦で圧勝できるサービスを手に入れることができるんじゃないかと。

ただ、OracleDBの新機能に期待して裏切られることは多々ありますので、本当に動くかどうかの検証は必要ではありますがね。

オラクルは、第一世代のミニコンメインフレームから第二世代のクライアント/サーバ、第三世代のインターネットアーキテクチャへと、次世代のアーキテクチャへデータやアプリケーションを容易に移行できるようにしてきた。これまで30年以上そうしてきたのだ。

最後にひとつ、OracleDBのバージョンアップ移行で容易に移行できたことは一度もないのですが・・・。誇らしげに言わんといてください。


おしまい。