【読書】『ピープルウエア第2版 ヤル気こそプロジェクト成功の鍵』で管理者の心意気を学んでみました。
どうも、かば式です。
ソフトウェア開発マネジメントを実践するにあたって管理者がどう振る舞えば良いのか、どういった心意気でいればいいのかのヒントが満載の『ピープルウェア』を読みました。
- 作者: トム・デマルコ,ティモシー・リスター,松原友夫,山浦恒央
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2001/11/26
- メディア: 単行本
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「実際のところ、ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである。」
と記されているのですが、その通りで初版発売から27年経っている現代でも通じる内容でした。
ただ、訳が直訳すぎるせいなのか、日本語としては読みにくいのは残念でした。
気になった点を記します。
- プロジェクトチームの構成を考える際には、チーム全体がどうまとまるかを考えて人選することが重要。特にプロジェクトチームを結束させる触媒となりえる人は重要。
- エンドユーザの要求をはるかに超えた品質水準は生産性を上げるひとつの手段である。
- 管理者の役割は人を働かせることにあるのではなくて、人を働く気にさせることである。
- 割り込みが発生せず全神経を目の前の仕事に集中できる時間が作れる環境を整備する。
- 退職は明らかに無駄なコストであることを認識せよ。人材は換えがきくものではない。
- 分厚い意作業規定は作業者から責任感や自由に考える力を奪う可能性がある。
- チーム編成の目的は目標を達成することでなく、目標に向かって一体になることである。結束したチームでの仕事は明らかに楽しい。
- チーム殺し、7つの秘訣。『自己防衛的な管理』『官僚主義』『作業場所の分散』『時間の分断』『品質低減製品』『さばを読んだ納期』『チーム解体の方針』
- 優れた管理者は、チームの一体化を成功させるために、チームに小さな機会をちょくちょく提供する。例えば、ちょっとしたパイロットプロジェクトやデモ・シミュレーションは、速やかにチームを結束させ、チーム全体が成功するクセをつける。
- チーム形成に有効な要素。『品質至上主義を作り出す』『満足感を与える打ち上げをたくさん用意する』『エリート感覚を醸成する』『チームに異分子を混ぜることを推奨する』『成功チームを解散させないで保護する』『戦術ではなく戦略を与える』
- 人は変化を憎悪する。変化への基本的な対応は論理的なものではなく、情緒的なものであることを踏まえて変化を起こすことが大事。
どーでもええ話ではありますが、『懐疑的な会議』って記述はジョジョの『露骨な肋骨』を思い起こしちゃいました。
おしまい